ロルガの軍勢に取り囲まれたカミナとアスリーンの前に、突然現れた魔女帽の少女。
「準備はいいかね、騎士少年!」
「は、はい……!」
魔女帽の少女の傍らには、なぜかリーパス。
「リーパス!? なんで……? ってかあの人誰?」
「……俺もよくわからないんだけど……」
「シェルティだ。よろしくね、カミナ」
そう言って、魔女帽の少女・シェルティは、魔王軍の眼前へとひとり、ずかずかと進み出る。その背中を見ながら、リーパスは言う――
「大丈夫。あの人は……スゲェ人だ!」
シェルティの手元が輝き――そしてその手の中に、伝子騎機《ナイトガジェット》「JUNO」が現れる!
「さーて……セッションと行こうか、魔王軍の諸君!」
シェルティがJUNOを奏で、放たれる魔力の波動!
その威力に前衛のモンスターが吹き飛ぶ!
「なんだ、あいつは……!?」
予想外の事態に驚く魔王軍の将ロルガ。そこへ肉薄するリーパス!
「しつこいやつだな、新米騎士め!」
「ロルガ! 今日こそお前に勝つ!」
伝子騎機・EMXを抜き放ち斬りかかるリーパスへ、シェルティが叫ぶ。
「レッスン通りにな、騎士少年!」
「おおっ!」
戦いの火ぶたが切って落とされた!